セブンカード・プラスを徹底解説!
セブン&アイホールディングスが発行するセブンカードプラス。
2019年、同社のセブンペイが失敗に終わり、今再注目されているカードで、セブン系列ユーザー/nanacoユーザーは持っておいて損はない一枚です。
かんたんに特徴をまとめてみました。

セブンカードプラスの5つのメリット/特典
セブンカードプラスのメリットは大別すると以下の5つ。
- 年会費無料で審査基準も難しくない
- nanacoチャージで唯一ポイントが貯まる(オートチャージ可)
- セブン&アイグループでは還元率がアップ
- 家族カード/ETCカードの年会費も無料
- セブンカード・プラス(ゴールド)の年会費無料(条件アリ)
やはり、nanaco/セブン&アイグループでの利点が多いですね。
1.年会費無料で審査基準も難しくない
2020年1月10日まで、セブンカードプラスは年会費“実質”無料のカードでした。
- 初年度:無料
- 2年目以降:税抜500円(年5万円以上の利用で無料)
しかし現在は年会費永年無料で、所有コストはゼロに。
さらに審査基準が優しめで、誰でも取得しやすいカードです。
申し込み資格もやさしい
セブンカードプラスの申し込み資格は以下のとおり。
「18歳以上で安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)。」
安定した収入があることが条件ですが、求められる基準もそれほど高くなく、クレヒスに問題がなければ主婦の方やアルバイトの方でも難なく発行できるはずです。
公務員 | ◎ |
---|---|
経営者・会社役員 | ◎ |
会社員 | ◎ |
個人事業主 | ○ |
自由業 | ○ |
専業主婦 | ○ |
学生 | ○ |
パート・アルバイト | ○ |
無職 | △ |
あくまで目安ですが、審査通過の口コミを元に判断すると、職業別では次のように考えてみてもいいかもしれません。
2.nanacoチャージできる唯一のカード(オートチャージ可)
2020年3月12日より、nanacoにチャージできるクレジットカードがセブンカードプラスのみに。
他社カードは以下のように改悪の流れがありましたが、完全に封鎖となりました。
- 2017年:楽天カード ポイント付与対象外に
- ヤフーカード ポイント付与対象外に
- 2020年3月12日:チャージ可能がセブンカードプラスのみに
つまり現状、nanacoユーザーが発行するべきカードは、セブンカードプラス一択です。
オートチャージが便利
nanaco/セブンカードプラス、双方セブンイレブンのサービスなので、もちろんオートチャージにも対応。

セブンイレブン/イトーヨーカードーで買い物の際に、自動的にチャージされます。
一回一回チャージする手間はなく、残高不足を心配せずに買い物できるので、便利ですよ。
3.セブン&アイグループでは還元率がアップ
セブンカードプラスの通常ポイント還元率は0.5%と低めですが、以下のようにポイント二重取りができます。
- nanacoチャージで0.5%(オートチャージも可)
- nanaco決済で0.5%
つまりセブン&アイグループ(nanacoが使える店舗なら)常に1.0%の高還元率に。

イトーヨーカードは8のつく日にさらにお得
さらにイトーヨーカドーでは、「8」の付く日(8日・18日・28日)は「ハッピーデー」。
ほとんどの商品が5%割引になります。

イトーヨーカードーユーザーからの支持が熱く、この特典のためだけにセブンカードプラスをもつ人も多いみたいですよ。
冷凍品や日持ちするものをまとめて買い出しすると、大幅な節約になりそうですね。
4.家族カード/ETCカードの年会費も無料
セブンカードプラスでは、ETCカードや家族カードを追加で申し込めます。
家族カード | ETCカード | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 |
発行手数料 | 無料 | 無料 |
どちらも年会費・発行手数料ともに無料。
家族カードに関しては最大4枚まで発行できるので、まず十分でしょう。
5.セブンカード・プラス(ゴールド)の年会費無料(条件アリ)
セブンカードプラスで利用実績を積んでいると、年会費無料のセブンカードプラス(ゴールド)のインビテーションが届きます。
旅行保険やラウンジなど、ゴールドカードならではの特典は一切ありませんが、無料ですし損はないですね。
インビテーション条件:年間100万円程度の利用
インビテーション条件は非公開のため、あくまで「噂」の範疇ですが、口コミ等をまとめると下記の通りです。
- 年間100万円程度の利用
- セブン&アイホールディングスのみでの利用がカード利用額の6割を占める
- クレヒスに傷がない
イオンゴールドカードとよく似ていますね。
家族カードの利用代金も反映されるはずなので、家族3,4人で使えば条件クリアはそう難しくないはずです。
セブンカードプラスの4つのデメリット/注意点
セブンカードプラスのデメリットは大別すると以下の4つ。
- 基本ポイント還元率が0.5%と低め
- 海外旅行保険が付帯しない
- ポイントの交換先が少ない
- スマリボ(旧支払い名人)=リボ払いに注意
ただしnanacoチャージできる唯一のカードというメリットはやはり大きいです。
実際には“デメリット”というほど大げさなものではないので、きになる点だけ確認しておけばいいでしょう。
1.基本ポイント還元率が0.5%と低め
では、1,000円の利用につき1ポイント貯まります。
1ポイント=約5円なので、基本還元率は0.5%。
常時1.0%以上の年会費無料カードもあることを考えると、かなり低い部類です。
楽天カードやJCBカードWなど、いわゆる“高還元率カード”と比較すると半分。メインカードとして使っていくには心細いです。
サブカードとして使えばOK
高還元率カードと併用して、完全に用途を使い分けると無駄なくポイントを貯められますよ。
セブンイレブン用のカードとして使って行くのがベスト。
- メインカード:高還元率カード(楽天カードなど)
- サブカード(セブン系列/nanaco用):セブンカードプラス
ポイント還元率が高いクレジットカードは以下のページにまとめています。
- ポイントの管理が面倒→セゾンカードインターナショナルでもOK
- 積極的にポイントを使いたい→基本還元率が高いカード
2.海外旅行保険が付帯しない
には海外旅行保険が付帯していません。
地域にもよりますが、海外の医療費は基本的に高いので、旅行・出張が多い人は正直不安です。
海外旅行保険は別カードと併せ持ちが◎
海外旅行保険を考えるなら、別のクレジットカードと複数持ちがおすすめです。
そこでイチオシなのが大手デパート丸井のエポスカード。
- 年会費無料
- 海外旅行保険が自動付帯
- 補償額が充実(傷害治療:200万円、疾病治療270万円)
年会費無料カードの中では“海外力保険最強”と呼ばれており、18歳以上であれば誰でも申し込みできます。
また学生に限った話をすれば、学生専用ライフカードやセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードも「年会費無料&補償額も充実」でおすすめですよ。
3.ポイントの交換先が少ない
セブンカードプラスで貯まるnanacoポイントは、正直なところポイント交換先のバリエーションが少ないです。
nanacoポイント 主な交換先 | 必要nanacoポイント | 交換後 |
---|---|---|
ANAマイル | 500ポイント | 250マイル |
JALマイル | – | – |
Amazonギフト | – | – |
iTunesギフト | – | – |
Google Playギフト | – | – |
nanacoチャージ | 1ポイント | 1円分 |
nanacoポイントの使い道は基本的に電子マネー「nanaco」への交換、もしくはネット通販サイト「オムニ7」での買い物、そして募金。
ANAマイルにこそ交換できますが、還元率面ではかなり微妙です。
4.スマリボ(旧支払い名人)=リボ払いに注意
セブンカードプラスのスマリボ(旧支払い名人)はリボ払いなので注意。
毎月一定の金額を支払うシステムで、超過分には手数料がつく仕組みになっています。
金欠の時には便利な支払い方法ですが、気づいたら毎月手数料を支払うのに手いっぱいの状況になることも(いわゆる「リボ地獄」)。
キャンペーン目当てで登録するのは、絶対にやめておきましょう。
セブンカードプラスにのよくある質問
セブンカードプラスに関するよくある質問に、Q&A形式で回答していきます。
気になる項目をチェックしておきましょう。
Q.QUICPay(nanaco)は一体型と紐付けられないの?
nanacoとQUICPay、二つの電子マネーが搭載されたQUICPay(nanaco)。
一つのカードで両方の機能を使える優れものです。
ただし、nanaco一体型のセブンカードプラスには紐付けられないことにご注意を
- 一体型:QUICPay(nanaco)紐付け不可
- 紐付け型:QUICPay(nanaco)紐付け可
Apple Payでは使える
とはいえ、セブンカードプラスはApple Payにも登録OK。
Apple Pay上ではQUICPayとして決済できるので、一体型を発行してもさほど不便に感じないでしょう。
Q.nanaco一体型/紐付型どちらが良いの?
nanacoを使っていく人は、やはりnanaco一体型がおすすめ。
紐付型だと、nanaco発行手数料が300円かかってしまうからです。(モバイルnanacoの場合は無料)
一体型 | 紐付型 | |
---|---|---|
QUICPayでの決済 | × (Apple Payに すれば可能) | 〇 (QUICPay(nanaco) を使うことで可能) |
nanacoの 発行手数料 | 0円 | 300円 |
nanacoの 支払い方 | セブンカードプラスを かざせばOK | セブンカードプラスと nanacoを2枚持ちし、 決済時にはnanacoをかざす |
入会特典の 1,000P | もらえない | もらえる |
発行後に切り替え不可なことを考慮すると、はじめからnanaco一体型にするのが無難な選択だと思いますよ。
Q.締め日・引き落とし日はいつ?
セブンカードプラスの締め日は15日。支払いは翌月10日。

他のカードでは月末締め、翌月末支払のことが多いので、少し特殊ですね。
ただこのように区切り目がずれたカードがあると、キャッシュフローの面で助かることがありますよ。
Q.VISA/JCBどちらのブランドがおすすめ?
VISAとJCBの違いをかんたんに表にまとめてみました。
VISA | JCB | |
---|---|---|
国内の使える お店の数 | 〇 | 〇 |
海外の使える お店の数 | 〇 | △ |
スマホ決済との 相性 | 〇 | △ |
Apple Payとの 相性 | △ | ◎ |
ディズニーデザイン | × | 〇 |
独自の特典 | × | 〇 |
国際ブランド選びの最重要事項は、“使える場所が多いかどうか”。つまり初めてのカードならVISAがおすすめ。
ただし、ディズニーデザインはJCBだけです。
- 初めてのクレジットカード:VISA
- Apple Payを重視:JCB
- ディズニーデザイン:JCB
2枚持ちもできる
実はVISA/JCBは2枚持ちOK。
単純にnanaco入金限度額が2倍に増えるので、nanacoで公共料金/税金支払いをする人にはメリットがありますね。
- 1枚持ち:5万円までnanaco決済可
- 2枚持ち:10万円までnanaco決済可
Q.セブンカードとセブンカードプラスの違いは?
セブンカードはセブンカードプラスの前衛にあたるカード。
セブンカード・プラスの会員募集開始翌年に、すでに新規受付終了になっています。
- 2013年4月1日:セブンカード・プラスに新規発行
- 2014年8月31日:セブンカードの新規入会受付終了
セブンカード所持済みの人は、ポイントの貯まり方など、将来性を見込んで、セブンカード・プラスに切り替えるといいと思いますよ。
まとめ
このページではセブンカードプラスの特徴をメリット/デメリットに分類して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 年会費無料で審査基準も難しくない
- nanacoチャージできる唯一のカード(オートチャージ可)
- セブン&アイグループでは還元率がアップ
- 家族カード/ETCカードの年会費も無料
- セブンカード・プラス(ゴールド)の年会費無料(条件アリ)
- 基本ポイント還元率が0.5%と低め
- 海外旅行保険が付帯しない
- ポイントの交換先が少ない
nanacoチャージできる唯一のカードとして再注目を集めるセブンカードプラス。
コンビニ業界最大手のセブンが、より一層力を入れてくるはずです。
還元率こそイマイチですが、セブン系列ユーザー/nanacoユーザーは持っておいて損はない一枚ですよ。