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分割払いとリボ払いってどう違うの?それぞれのメリットを分かりやすく解説!

何か商品を購入する時には現金以外に、分割(割賦といいます)で支払う場合があります。

最近は、高額商品を購入するときはクレジットカードの分割払いや一括払いで購入する方も多いはず。

一括払いと分割払いの違いは分かるけど、分割払いとリボ払いの違いを説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?

分割払いとリボ払いは、毎月の支払いで分けて返済する点では同じですが、中身は異なるものです。

今回はこの点について解説します。

分割払いの仕組みとシミュレーション

まず、分割払いとリボ払いの違いを簡単に見てみましょう。

毎月支払うことには違いはありませんが、返済金額を決める方法が違っています。

どっちが良くてどっちが悪いという話ではありませんが、仕組みを理解することで使い分けるポイントも見えてきます。

まずは分割払いの仕組みから見ていきましょう。

分割払いはこんな仕組み!

例えば、10万円の価格のテレビを分割払いする場合を考えてみましょう。

分割払いは回数を決めて支払いますが、その回数は予め割賦会社(信販会社、クレジットカード会社)の方で決められており、一括、5回、10回、60回等とある程度決められています。

家計を考慮して10回の分割払いをしようとすると、毎月1万円(10万円÷10回)+利息に該当する手数料を支払うことになります。
 
これを10回繰り返すことで支払いは完了です。

クレジットカードが無い時代には、高額な買い物の場合には商品ごとに割賦契約書を結んで分割支払いをしていました。

現在、クレジットカードの分割払いでも回数を決めることができます。

「分割払いなんてしないよ!」という方でも、iPhoneの機種代を分割で支払っている方も多いのではないでしょうか?

分割払いにかかる手数料

分割払いにはいわゆる利息にあたる手数料がかかります。

しかし、購入した商品(先ほどの例ではテレビ)の所有権は買った側ではなく、完済するまでは割賦会社(信販会社やクレジットカード会社)にあります。

つまり、支払いができなくなるとそのテレビは回収されてしまうことになります。

MEMO
2006年に貸金業法と一緒に割賦販売法が改正されるまでは、高い手数料があり、実質金利でいうと30%以上とられている場合もありました。

しかし、現在では手数料は実質金利として18%を越えることはできなくなっており、大抵は15%以下に抑えられています。

分割回数はある程度固定されている

分割払いの回数については、購入される商品の価格と耐用年数によってある程度固定されている場合がほとんどです。

テレビ等は5年程度が耐用年数なので、それを越えると回収しても価値がないためです。

スマートフォンの分割払いが2年になっているのもこのためですね。

分割払いのシミュレーション(例)

例えば10万円のテレビを10回払いで購入すると、次のようになります。

分割払い支払う回数を決めてその回数に分けて代金を支払う方法
リボ払い毎月の返済金額を決めて支払う方法
毎月の分割支払い額10万円÷10回=1万円
分割払い手数料5万円(平均残高)×15%÷12ヵ月×10回=6,250円
1回あたり手数料6,250円÷10回=625円

手数料率は、割賦会社(信販会社)やクレジットカード会社によって異なりますが、利息制限法よりも高い手数料は設定できません。

分割払いの場合は、商品そのものの手数料がまず算出され、それを分割回数で割って1回の手数料が決まります。

上記の例では、毎月の支払いは10,625円、これを10回繰り返すことになりますね。

例:20万円を10回分割で支払う場合

例えば、10万円の大型テレビと10万円の冷蔵庫を購入し、それぞれを個別の10回分割払いにした場合を見てみましょう。

毎月の分割元本テレビ:10万円÷10回=1万円
冷蔵庫:10万円÷10回=1万円
合計:2万円
手数料合計テレビ:5万円×15%÷12カ月×10回=6,250円
冷蔵庫:5万円×15%÷12カ月×10回=6,250円
合計:12,500円
1回あたり手数料テレビ:6,250円÷10回=625円
冷蔵庫 6,250円÷10回=625円
合計:1,250円

となります。
毎月の支払い額は、21,250円となりますね。

上記の例のように、分割払いは個別契約になるため、支払いは積み重なっていくことになります。

分割払いが使えないカードもある

最近はがリボ払いか一括払いの選択になっているクレジットカードも多く、その場合は分割払いはできません。

その場合は商品ごとに割賦契約を結ぶ形で分割支払いをするか、クレジットカードでリボ払いすることになります。

(クレジットカードが登場する前は全て分割払いを個別に組んでいたので、とても便利になりましたね)

ではリボ払いはどのような支払いの形になるのか、見ていきましょう。

リボ払いの仕組みとシミュレーション

リボ払いは正式にはリボルビング方式での支払いという意味です。

リボ払いはクレジットカードやカードローン特有の支払い方法で、基本的に返済回数ではなく支払金額を固定させる支払方法です。

但し、クレジットカードにはショッピング枠というものがあり、その金額によって支払金額には差が出ます。

MEMO
例えば100万円のショッピング枠の場合、毎月1万円の支払いでは、支払い完了までに10年近くかかることになります。なので50万円以上の利用の場合は2万円、50万円未満の利用では1万円etc…と枠によって支払い金額は異なります。

ちなみに最近は総額リボの場合が多く、手数料込みでの支払い額を決める形がほとんどです。

リボ払いはこんな仕組み!

クレジットカードのリボ払いは、ショッピング枠の中で何度買い物をしても、一定の支払金額になります。

利用金額が50万円以下の場合は1万円、50万円を越える場合には2万円等、毎月の支払い金額は固定されるのです。

ただ、支払い金額は同じでも手数料は利用金額によって異なってきます。

例えば5万円の商品を購入しただけの場合には、

月度支払額1万円
月度手数料2.5万円×15%÷12ヵ月=312円

となり、支払い元金は9,688円なので、6回での支払いになります。

しかし、5万円の商品を5つ買った場合には、月度支払額は1万円で変わりませんが、月度の手数料は以下のようになります。

(5万円×5回)/2×15%÷12カ月=1,562円

この場合の支払元金は8,438円となり、支払い完了までは30ヵ月程度かかることになります。

リボ払いにかかる手数料は年15%が基本

基本的には、リボ払いの手数料率は実質年率で15%が基本になっています。

また、回数が少ない場合にはそれ以下の実質金利になっているケースも多くあります。

例えば10回程度で完済できる場合は、手数料が下がり月々の支払元金は多くなります。

最近話題のミニマムペイメントって?

ミニマムペイメントというのは、最小支払義務額のことを言います。

クレジットカードのリボ払いでは、ショッピング枠の残高によって最低支払額が1万円、2万円などと決まっています。

その最低支払額で毎月支払っていけば、支出が固定されているため楽に支払いができます。

最近は、クレジットカードで「一括支払い→後からリボ払いのミニマムペイメント方式に切り替える」ということができる場合もあります。

ただ、本来のミニマムペイメントは、月々決まっている支払額以上であれば、自分の都合に合わせて返済額を自由に選べる支払方法のことです。

ボーナスなどで懐に余裕ができた時などには少し多めに支払っておきたいものです。

しかし、クレジットカードの場合は一括返済か、ミニマムペイメントのリボ払いと固定的になっており、銀行口座からの自動引き落としのため、毎月定額でしか支払うことができません。

リボ払いには種類がある

クレジットカードのリボ払いは、ほとんどが総額リボ方式と呼ばれる元金と手数料を合計した金額を毎月支払う形が一般的ですが、リボ払いにはそれ以外にもいろいろな種類があります。

元金定額リボルビング方式

元金定額リボルビング方式は、昔は消費者金融会社などで行われていたものです。

元金は一定ですが、利息は残高に金利をかけて計算された金額を入金する方式です。

ただ、消費者金融会社などはATMでの入金が基本で、利息さえ入金していれば支払い遅れにはならないため、元金が減らない方が多く、多重債務の要因となっていました。

元利定額リボルビング方式

元利定額リボルビング方式は、クレジットカード会社などが行なっているもので、元金と利息の合計が定額になる総額リボ方式とも言われる形です。

ただし、クレジットカード会社の場合は、銀行口座からの引き落としが中心なので、ボーナスで資金に余裕ができたからいつもより多めに…という返済ができない形がほとんどです。

定率リボルビング方式

定率リボルビング方式は、元金残高に一定の率をかけて毎月の支払額が決められる方式です。

毎月支払額が変わり、端数も出るため、小銭対応の効かいないATMでは適応できず、また判りにくいという声が多かった方式です。

現在ではあまり使われていません。

残高スライド方式

現在の消費者金融会社等がとっているリボルビング方式は、ほとんどが残高スライド方式になっています。

定率リボルビングと定額リボルビングの良いところをとった方式で、一定の幅の残高に対して一定の率をかけて元利合計の支払額(1,000円未満切り上げ)を決める方式です。

一定の幅は20万円まで、50万円まで、100万円までなどに区分けされ、その幅の中では率は変わりません。

借入残高に応じて一定の回数で返済できるように一定率が定められています。

分割払いとリボ払い、それぞれのメリットと使いどころは?

左右に分かれた階段

Photo credit: @Tuncay on Visualhunt / CC BY

クレジットカードの場合は一括払いかリボ払いが主流となり、分割払いはあまり使わなくなりつつありますが、それでも2回~3回で払ってしまいたいときには便利な支払い方法です。

それぞれに、メリットがありますので、その点についてご説明しましよう。

分割払いはこんな時に利用すると便利

分割払いは、「今は現金が少なくて一括では払えないが、短期で支払いを完了させたい」という時に優れた方法です。

手数料率も比較的低くなりますので、短期の場合はリボ払いよりも有利と言えるかもしれません。

対応してくれるクレジットカードもありますが、クレジットカードでできない場合には、個別契約で分割支払いもできます。

気を付けたいこと

クレカではなく個別契約で長期の分割払いにした場合には、手数料が高くかかることがあります。

3年までは15%以下の場合が多いですが、10年等になると18%程度の実質金利になり、手数料も馬鹿になりません。

50万円を越えるような高額商品の場合は、個別の分割支払い契約を結ぶよりもクレジットカード払いにした方が総額は安くなる場合も多いです。

また、個別契約だと購入するごとに支払い額は雪だるま式に増えていくため、いつの間にか支払いができない…ということにもなりかねません。

MEMO
その意味では、リボ払いを選択した方が一定額の支払いで済むので楽ですし、ショッピング枠の限界まで購入すれば、買い物を止める決断がつきやすいと言えます。

リボ払いはこんな時に利用すると便利

クレジットカードのリボ払いは、毎月支払額が一定なため、支払額を気にせずにショッピングが楽しめます。

しかもカードなので、ショッピングではカードを通せば簡単に手続きができ、いつでもどこでも使うことができます。

使っても月々の支払い額は増えないため、家計を圧迫しづらいのも利点です。

気を付けたいこと

クレジットカードのリボ払いは、便利なために買い物をし過ぎていつの間にかショッピング枠いっぱいまで使ってしまう方もいます。

しかも、クレジットカードは一人数枚でも発行できる時代なので、いつのまにかとんでもない金額の請求が来てしまうこともあります。

そうなると返済のためにカードローンに頼り…という悪循環を生み、多重債務に陥る危険性もあります。

自制心を持って常にクレジット残高を意識しながら、買い物を行なうようにしてください。

まとめ

ショッピングなどにおける分割払いとリボ払いについて、その違いや特徴などについてご説明しました。

どちらも、現在手元にお金がなくてもモノを購入できる便利な割賦販売の支払い手段のことを言います。

特に、最近のクレジットカードでは便利なリボ払いが増えています。

しかし、それぞれに良い点や気をつけたい点があり、いずれも使い過ぎには充分注意するようにしましょう。

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