圧倒的人気を誇るクレジットカード「楽天カード」。
2,000人アンケートによる人気ランキングでも断トツの1位でした。
楽天カード&楽天市場の驚異的なポイント還元率は周知の事実ですが、Amazonではどうなのか気になりますよね。
先に結論をまとめると次のとおり。
- 楽天カードはAmazonで使えるが還元率は1.0%
- 楽天ポイントはAmazonギフトに交換不可(Edy経由で消化できなくもない)
- Amazonユーザーは2.0%以上になるJCB CARD Wがお得(ポイントもAmazon利用可)
- 楽天市場も使うなら楽天カード+Amazon向けカードの二枚持ちがオススメ
この記事を読めば、楽天カードを持って楽天経済圏に集中するか、はたまたAmazonでもポイント高還元率を実現しておくか、判断のキッカケになるでしょう。
楽天カードはAmazonでもお得に使えるの?
通常1.0%、楽天市場では常時3.0%以上の超高還元率を誇る楽天カード。
楽天カードにもいろいろ種類はありますが、このページでは便宜上、最もポピュラーな「楽天カード(一般)」に統一します。
まずは前提知識として、楽天カードの概要と主なメリット&デメリットをさらっと確認しておきましょう。
楽天カードの基本情報
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 1.00~3.00% |
- 年会費無料の高還元率カードがほしい
- 楽天市場をよく利用する
- 初めてクレジットカードを作る
- 国際ブランドを選びたい
- メリット
- デメリット
- 通常1.0%、楽天市場で3.0%の高いポイント還元率
- 年会費無料で海外旅行保険も利用付帯
- 学生や主婦、フリーターでも可能性十分
- 身分証明書要らずで簡単ネット申し込み
- Edy搭載、Apple Pay利用可とキャッシュレスにも◎
- 国際ブランドもデザインも豊富
- ANAマイルを貯めたい人にもそれなりに○
- ポイントは楽天市場や楽天ペイで使えるので、交換できるアイテムは実質無限大
- ETCカードは年会費が500円+税(無料にする方法も)
- 所有者が多いのでステータスは低い
- 審査結果は最短即日だが、届くまでは一週間程度
- Amazon派はJCB CARD W等の方がお得
- 楽天からのメルマガが多い(解除可能)
- 期間限定ポイントは慣れが必要(楽天ペイで消化も◎)
- 楽天市場で月9,000円以上使う人は楽天ゴールドカードの方がお得
楽天カードってAmazonで使えるの?
そもそも、「楽天カードって競合のAmazonでも使えるの?」と思う人もいるかもしれません。
Amazonで使えるクレジットカードの国際ブランドは次のとおり。
一方、楽天カードで選べる国際ブランドは上記の「ダイナースクラブ」を除く4種類。つまり、どの国際ブランドを選んでも楽天カードはAmazonで問題なく利用可能です。
もちろんAmazonプライム会員年会費の引き落とし等にも使えますよ。
Amazonへ楽天カードを登録する方法
Amazonのアカウントは複数枚のクレジットカードやデビットカードを保存しておくことができます。
あらかじめ登録しておくことで、Amazonでの買い物はもちろん、Amazon Payを導入している通販サイトでもスムーズにカード決済が可能ですよ!
手順は次のとおり。
▲①Amazonで購入するものが決まったら、レジに進みましょう。
▲②届け先の入力画面になるので、住所を選択しましょう。(ちなみにAmazonは住所も複数登録できます)
▲③配送オプションを選択、「次に進む」を選択します。
▲④支払い方法の選択で「新しいお支払い方法を追加」を選択します。
▲⑤クレジットカードやデビットカード情報を登録します。楽天カードももちろん登録できます。
- Amazonにログインする
- メニューから「アカウント」を選択
- 「お支払い方法の管理」を選択
- 以降、上記の④からと同様の流れ
楽天カードはAmazonでも還元率1.0%
楽天カードはAmazonでは1.0%、通常時のポイント還元率です。Amazon側では一部商品を除きポイントはあまり貯まらないので、純粋に1.0%と考えていいでしょう。
ポイント還元率0.5%のクレジットカードも多いので、優秀と言える水準ではあります。
ただ、Amazonに限って言えばそれ以上のポイント還元率になるクレジットカードも存在します。(くわしくは次項「Amazonでポイント高還元のクレカと楽天カードを比較」でご紹介します)
楽天スーパーポイントをAmazonで使う方法は?
クレジットカードのポイントはカード会社によって異なり、その交換先もさまざまです。
楽天カードで貯まるのは共通ポイントの中でも代表的な楽天スーパーポイント。使い道は次のとおり。
楽天市場ではあらゆる商品があり、楽天ペイやEdyもコンビニなどさまざまな店舗で使えるので、実質的には交換先は無限大。非常に便利なポイントプログラムです。
ただし、楽天ポイント→Amazonギフト券への交換は不可です。
Edy経由ならポイントをAmazon利用可?
実はAmazonでは電子マネー払いもでき、その中には楽天Edyも含まれます。
やや遠回りではあるものの、楽天ポイントをEdyチャージに充てることで、実質的に楽天ポイントをAmazonで使う方法が二つあります。
- Edy+iPhone+非接触ICカードリーダー「パソリ」
- Edy+おサイフケータイ(Androidスマホ)
一つめの方法はパソリという端末購入からなので、楽天ポイントをAmazon利用するためだけに…というのは非現実的ですね。
二つめはおサイフケータイ搭載のスマホを持っていれば実現可能です。
くわしくは以下の記事をご覧ください。
Amazonでポイント高還元のクレカと楽天カードを比較
「楽天カードはとにかくポイントが貯まると聞いているけど、Amazon派なんだよなぁ…」という人も多いはず。
実際のところ、Amazonでの買い物で楽天カード以上にポイントが貯まりやすいクレジットカードはいくつか存在します。
Amazonでポイント高還元率を実現できる代表的な4枚のクレジットカードと楽天カードを比較してみましょう。
Amazonでポイント高還元率のカード4種
Amazonでポイント還元率が2.0%に届く代表的なクレジットカードは以下の4枚。
年会費 | Amazonでの還元率 | プライム会員権 | その他店舗の優待 | ポイントの使い道 | |
---|---|---|---|---|---|
![]() JCBカードW | 無料 | 2.0%~ | なし | ◎ | ◎ |
![]() オリコカードザポイント | 無料 | 2.0%~ | なし | ○ | ◎ |
![]() Amazon MasterCard クラシック | 1,375円(税込) (年一回使えば翌年無料) | 1.5%~2.0% | なし | × | × Amazonのみ |
![]() Amazon MasterCard ゴールド | 11,000円(税込) (最大6,000円+税割引) | 2.5% | あり | × | × Amazonのみ |
JCBカードWとオリコカードザポイントは年会費無料で通常1.0%、Amazonでも2.0%以上を誇る優秀な高還元率クレカです。
一方、Amazon公式クレジットカードの二種を選ぶメリットは次のとおり。
- ポイントがAmazonアカウントに直接貯まる
- モールを経由しなくてもAmazonで高還元(オリコカードザポイントはオリコモール経由が必要)
「決済もポイントもAmazonでしか使わない!」と割り切るなら選択肢に入りますが、このページでは楽天カードと特性が似ているJCBカードWとオリコカードザポイントをピックアップして比較してみましょう。
オリコカードザポイント
JCBカードW
基本情報で比較
楽天カード、オリコカードザポイント、JCB CARD Wの3枚ともに共通する基本的な部分は次のとおりです。
- 年会費無料
- 通常ポイント還元率1.0%
- ETCカード/家族カード追加発行可(※)
※…楽天カードのみETCカードが有料(解説記事はこちら)
この3枚で異なる基本的な機能は次のようなものがあります。
国際ブランド | 電子マネー搭載 | 海外旅行保険 | |
---|---|---|---|
![]() | VISA MasterCard JCB American Express | Edy | 付帯 |
![]() | MasterCard JCB | QUICPay iD | なし |
![]() | JCB | QUICPay iD | 付帯 |
Amazonや楽天市場などでの還元率を比較
次は、Amazon&楽天市場それぞれでのポイント還元率を比較してみましょう。
Amazonでの ポイント還元率 | 楽天市場での ポイント還元率 | |
---|---|---|
![]() | 1.0% | 3.0%~ |
![]() | 2.0%~3.0% (※1) | 2.0% (※3) |
![]() | 2.0%~3.0% (※2) | 2.0% (※3) |
2…入会3カ月間はポイント2倍で3.0%
3…さらに楽天市場側でのポイントも加算される
Amazonでは楽天カード以外の二枚がかなりお得であることがわかりますね。
オリコカードザポイントやJCB CARD Wは楽天市場でもクレジットカードのポイント+楽天ポイントが貯まるので、実質2.0%+SPU倍率となります。
ただ、楽天市場アプリでの倍率アップやさまざまなキャンペーンを鑑みると、楽天市場で楽天カードに勝るクレジットカードは存在しませんね。
ポイント→Amazon利用で比較
クレジットカードの利用で貯まったポイントのAmazon利用可否で比較すると次のようになります。
貯まるポイント | Amazonでの ポイント利用法 | |
---|---|---|
![]() | 楽天スーパーポイント | Edyへ交換+おサイフケータイ (100%) |
![]() | オリコポイント | Amazonギフト券への交換 (100%) |
![]() | OkiDokiポイント | JCB PREMOへ交換 (100%) |
OkiDokiポイントに関しては、Amazonで使う方法が二つあります。
- 「Amazonパートナーポイントプログラム」で直接利用(1P=3.5円分)
- JCB PREMOカードに交換してAmazonで決済(1P=5円分)
若干の手間はあるものの、後者の方がお得にAmazonでポイントを使えますね。
楽天とAmazonを併用する場合のポイントシミュレーション
結局のところ、楽天市場とAmazonを併用する場合、楽天カードとオリコカードザポイントやJCB CARD Wではどちらがお得でしょうか?
楽天市場とAmazon、そして日常使いのコンビニでの獲得ポイントをシミュレーションしてみましょう。
やや強引ですが、コンビニでは以下のような状況を想定します。
- 楽天カード:楽天ペイとの併用で1.5%
- オリコカードザポイント:1.0%
- JCB CARD W:セブンイレブンで2.0%
楽天市場とAmazonで1:1利用の場合
まずは楽天市場とAmazon、そしてコンビニで月1万円ずつ使った場合の年間獲得ポイントの概算です。
楽天市場 月1万円×12ヶ月 | Amazon 月1万円×12ヶ月 | コンビニ 月1万円×12ヶ月 | 獲得ポイント 合計 | |
---|---|---|---|---|
![]() | 3,600 | 1,200 | 1,800 | 6,600 |
![]() | 2,400 | 2,400 | 1,200 | 6,000 |
![]() | 2,400 | 2,400 | 2,400 | 7,200 |
楽天市場とAmazonで2:1利用の場合
次にAmazonより楽天市場の方が2倍使うかな…というケース。楽天市場で月2万円、Amazonとコンビニで1万円ずつ使った場合の年間獲得ポイントの概算です。
楽天市場 月2万円×12ヶ月 | Amazon 月1万円×12ヶ月 | コンビニ 月1万円×12ヶ月 | 獲得ポイント 合計 | |
---|---|---|---|---|
![]() | 7,200 | 1,200 | 1,800 | 10,200 |
![]() | 4,800 | 2,400 | 1,200 | 8,400 |
![]() | 4,800 | 2,400 | 2,400 | 9,600 |
楽天市場とAmazonで1:2利用の場合
今度は反対に、Amazonで月2万円、楽天市場とコンビニで1万円ずつ使った場合の年間獲得ポイントの概算。
楽天市場 月2万円×12ヶ月 | Amazon 月1万円×12ヶ月 | コンビニ 月1万円×12ヶ月 | 獲得ポイント 合計 | |
---|---|---|---|---|
![]() | 3600 | 2400 | 1800 | 7800 |
![]() | 2400 | 4800 | 1200 | 8400 |
![]() | 2400 | 4800 | 2400 | 9600 |
楽天カード+Amazon用の両方持ちが最適解?
楽天カードはさまざまなキャンペーンによって、実際には数値以上に貯まりやすいことは間違いありません。
ただ、「Amazonもよく使うんだよなぁ…」という人はオリコカードザポイントかJCB CARD Wも併せ持ちするのもオススメです。
いずれも年会費無料なので、持っておいても経済的な負担はゼロですからね。
買うものによって使い分ける
商品によっては、楽天市場とAmazonでそもそもの値段が異なることもしばしばあります。
獲得ポイント以上の差があることも珍しくないので、お得さを最大化するなら次のような考え方がベター。
- 買う商品を見つける
- 楽天市場とAmazonで値段を比べる
- 楽天市場が安ければ楽天カードで決済(3.0%以上)
- Amazonが安ければJCB CARD Wやオリコカードザポイントで決済(2.0%~)
このようにすればネット通販をかなりお得に、ポイントも良いとこ獲りができるでしょう。
Amazon用カードの選び方は?
Amazon用のクレジットカードの選び方は、次のような基準がおすすめです。
- MasterCardブランドがいい→オリコカードザポイント
- 39歳以下&セブンイレブンやスタバをよく使う→JCB CARD W
- Amazonだけで使う&プライム会員→Amazon MasterCard ゴールド
くわしくは下記記事もご覧ください。
まとめ
このページでは「楽天カードはAmazonでお得なのか?」ということに焦点を当て、他クレジットカードとの比較等をまとめました。
最後にもう一度要点をおさらいしておきましょう。
- 楽天カードは国際ブランド問わずAmazonで利用できる
- 楽天カードはAmazonでは1.0%のポイント還元率
- 楽天ポイントをAmazonで使う方法は「パソナorおサイフケータイ+Edy」のみ
- Amazonも割と使う場合はJCB CARD Wやオリコカードザポイントなどの年会費無料カードの併せ持ちもおすすめ
- 両カードとも、OkiDokiランドやオリコモール経由で楽天市場でも2.0%以上
- JCB CARD WはAmazonやセブンイレブンで2.0%~、ポイントも1:1でAmazon利用可(JCB PREMOカード交換)
- オリコカードザポイントはAmazonで2.0%~、ポイントはAmazonギフト券にも交換可
- プライム会員前提でAmazon限定なら、公式のAmazon MasterCard ゴールドも○
楽天カードは確かに、楽天経済圏のサービスを利用すればするほどに、驚くほどポイントが貯まりやすいクレジットカードです。
ただ、Amazonの安さや配送の便利さも捨てがたい…という人も多いでしょう。
そんなときは「複数持ち」による使い分けでよりお得に、クレカ中級者になってみてはいかがでしょうか。